毎年、春になると私は父や祖父達が眠るお墓へお参りに行く予定を立てています。
今年は新型コロナウィルスの影響で春に行けそうにないのが悩みどころ。
早くこの騒動も沈静化してほしいものですね。
私の父は高知県出身で大阪に出てきた身でしたが、亡くなってからは本人の希望通り生まれ故郷にある先祖代々のお墓に入りました。
その父のお墓参りの際、いつも立ち寄って帰るのが『柏島』です。
柏島の海は私の中では沖縄を超える美しさだと思っています。
今回は私がもっとも気に入っている海がある高知県・柏島のご紹介です。
柏島ってどこ?
そもそも柏島をご存知ですか?
柏島は高知県の西の端っこの端----っこの方にある小さな島です。
地図ではこちら。
もはやどこかも分からない方のほうが多いかも知れませんね。笑
柏島は高知県幡多郡大月町というところにあり、足摺宇和海国立公園にも指定されている小さな島で温暖な海の入り江では鯛の養殖が行われています。
昔はまだ小学校や中学校もありましたが、人口の減少によりずいぶん昔に合併してなくなってしまったようです。
私が幼い頃はたくさん子どもが遊んでいた光景がありましたが、少子化と高齢化の影響は大きくこの数年では町中で人を見ることもほとんどなくなってしまいました。
祖父の兄弟や親戚もたくさん住んでいたのですが・・・寂しいですね。
島には柏島橋と新柏島大橋の2本の橋が架かっていて、この橋が島民の生活道路にもなっています。
今では映画館やパチンコ屋さんはなくなってしまいましたが、その分、自然豊かなゆったり静かな島となりました。
柏島の海は息を飲むほど透明度が高い
この写真、もちろん自分で撮った写真で修正は一切入れておりません。
どうですか?このきれいなエメラルドグリーンの海。少し風があった日なのですが、風がない日は透明度抜群ですよ。
実は父のお墓はこの柏島の少し手前の『安満地(あまじ)』という集落にあるため、あまりその先にある柏島までは足を延ばすことはなかったのですが、数年前に弟と2人でお墓参りに訪れた際、やたらと柏島に行こうと言うので何となく行ってみることに。
安満地から車でほんの15分程度の道中では弟が「あの海はホンマにきれいやから。オレひとりで来た時はよく泳いで帰った。沖縄よりも海キレイやで」と話すのです。
私も幼少期の頃は色んな海に連れて行ってもらいましたが、なにせ記憶が曖昧なためどの海が柏島だったかなんて覚えているはずもなく。笑
細かった山道もすっかりきれいに舗装されていて、たまに広い場所があると野生のサルが座り込んで日向ぼっこしていたり。
そんな自然いっぱいの中、天気の良い日の柏島へのドライブは最高に気持ちがいいです。
そしていよいよ下りにさしかかった頃、眼下には青い海と目的地の柏島が見えてきます。
どんどん下っていくに連れて鮮明に見えてくる海を見て息を飲みました。
うまく言い表せないのですが、本当に透き通ったエメラルドグリーンの海が目の前に広がります。
「本当にこんなところにこんなきれいな海があったの?」と思わず声を出してしまうほど。
あの時の感動は今でもはっきりと覚えているくらいインパクトがありました。
その年は父の命日に合わせて行こうということでまだ寒い季節に行ったため、時期的にさすがに泳いでいる人はいませんでしたが、沖縄のように水がきれいで温暖な海に生息しているはずの『エラブウミヘビ』を見つけた時は、この海がどれほど美しいのかという確信を持ちました。
透き通るエメラルドグリーンの入り江から出ると大きな真っ青な太平洋が広がっています。
風のない日にぷっかり浮いている船を写真に撮れば、雑誌で見かけるどこかのリゾート地の写真のように船が宙に浮いているような写真が撮れますよ。
知る人ぞ知るダイビング&釣りのスポット
出典:gurutabi
柏島の海にはテーブル珊瑚が生息する美しいサンゴ礁があるためダイビングに訪れる人や知る人ぞ知る釣りの穴場としても人気のスポットで、あの有名な松竹映画の『釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!』(2003年公開)のロケ地にもなりました。
柏島の海は太平洋に面しているものの島の形状のおかげで潮の流れがとても穏やかだそうで、知り合いのダイバーから「あそこは少々の台風が来ても潜れる」と言っていたのを思い出しました。
とにかく透明度が高いので、天気の良い日にダイビングなんてしたらめちゃくちゃ楽しめそうですね。(私は素潜り派・・・口に咥えるやつがどん臭くて使えないだけ)
この美しい海をもっと知ってもらいたいということで、柏島では船底がガラス張りになったグラスボートに乗ることができ、柏島周辺を30分ほど周遊してサンゴ礁を楽しむこともできます。
これなら潜れなくても大丈夫ですね!
私も昔はよく家族で乗った記憶があります。
柏島に行った時は、ぜひこのグラスボートにも乗ってみてくださいね!
柏島へのアクセス
出典:じゃらん
ここまで散々、海がきれいだとかダイビングに最高とか紹介してきましたが肝心の柏島へのアクセスですが・・・心して聞いてください。
本州(例:明石出発として)から、車で片道約450キロ・約5時間ほどかかります。
これを聞くとギョーーっとなってしまいそうですが、今でこそ高速道路がだいぶ延びてきてくれたおかげでもう少し時間短縮できそうです。昔なんて片道8時間ですよ8時間。
若い頃は夜中の方が車がいなくて空いてるから・・・なんていってヒョウヒョウと真夜中に出発して明け方ヘロヘロで祖父の家に到着ということは多々ありましたが、歳には勝てません。夜は鳥目で見にくいです。徐々に暗くなっていく夕暮れが特に苦手です・・・。
ちなみに車じゃなくて電車もしくは飛行機でという方。
レンタカーは絶対に必要です。
というのも、
柏島には電車は通っていません。
バスも1日数本しかありません。
乗り遅れたら確実に帰れません。
自転車?・・・たぶん後悔することになるのでは。
夜の山道にはサルをはじめ、シカ・ウサギ・やたらデカい蛇・イノシシ・野犬などいろいろ出てきます。
過去に何度も遭遇していますが、イノシシと野犬の時はヤバいという感情しか出てきません。(本当に危険なので、絶対に車から出ないように!!)
なので、レンタカーは絶対に借りていった方がいいです。
間違いないです。
レンタカーの検索はスカイチケットレンタカーで探すととても便利です。
全国47都道府県にあるタイムズレンタカーをはじめとする30社以上のレンタカーを最安値で一斉検索してくれるので、お得にレンタカーの手配ができますよ。
また飛行機での最寄空港は高知龍馬空港か愛媛県の松山空港になります。
航空券の予約はANAやJAL、スカイマークからLCCまで幅広く航空会社を比較してくれるさくらトラベル からの予約がお得です。
柏島に行く時のオススメ宿泊施設【ホテル ベルリーフ大月】
車でしか行けない柏島ですが、意外と宿泊施設は多いです。
柏島本島にも数件のホテルや民宿がありますが、私がいつも利用しているのが『ホテル ベルリーフ大月』です。
元は(今もかな?)国民宿舎ということもあり、かなり格安で泊まることができて柏島までも車で約30分ほどの場所にあります。
朝食、夕食共に付いているプランもあって、ここで出てくるかつおのタタキや四万十海苔の入ったお味噌汁、地元で取れた新鮮な食材がふんだんに使われた料理が豊富にあります。
部屋は洋室と和室共に完備されていて、私はいつもコテージ型の洋室を利用しています。ロフトも着いていますよ。
部屋のバルコニーからは海が見えて、また道路から離れた場所にあるため海から聞こえる波の音と鳥のさえずりしか聞こえてきません。
部屋にユニットバスがついていますが、大きな大浴場があるのでぜひそちらで疲れを癒してください。
というのも、シーズンを外せばほとんど貸切の状態なのでゆっくり入ることができます。
私が行く時はいつも人が少ない時期なので、大きなお風呂を独り占めです。
車もほとんど通らず街灯もほとんどないので、夜は満天の星空と波の音に包まれて日々の喧騒から離れてみてはいかがでしょうか。
〒788-0313 高知県幡多郡幡多郡大月町大字周防形404
TEL:0880-74-0222
>>地図はこちら
ホテルの詳細:宿毛港から車で約20km、宿毛駅から車で約18km、海を望む自然に囲まれた高台に建つ、カジュアルで気さくな雰囲気の観光ホテル。天井までの窓を配した明るく開放的なロビーは、柔らかい色彩でコーディネートされ上品で落ち着きのある趣。大堂山展望台まで車で約12kmの距離にある。
柏島のダイビングショップ
ダイビングを楽しむ方のために、柏島にはダイビングショップが多数あります。
ほとんどのお店ではダイビング以外に宿泊も可能なので、ぜひこちらも利用してみて下さいね。
1.パラディ
2.AQUAS
3.SEAZOO
4.シーエアー柏島
5.モダンビート
6.POLE POLE DIVE
7.フィンハウス
8.Smily Dive
9.マリンドリーム柏島
さいごに
以上、柏島の海をご紹介しました。
ちょっと遠いですが一度は絶対に行ってみて欲しいところです。
でももし行かれる時は、あのきれいな海を守るためにもゴミは絶対に持ち帰るようにしてくださいね。
近隣には大堂お猿公園という野生のサルと戯れることが出来るスポットなど多々あります。
大堂のサル達には幼い頃から因縁の戦いを、なぜか毎回行くたびに挑んでいました。笑
ちょっと頭の良いサルとかだと公園で売っている袋に入った豆を後ろ手やポケットに入れて隠して持っていると、そろーっと忍び寄ってきて袋ごと強奪されたり。
あとは一生懸命、手から豆を一粒ずつおとなしく食べているかと思いきや目が合った瞬間ビンタされるとか・・・。ホント生意気なサルたちでした・・・。(ちなみにサルとは目を合わせたらダメなんだそうです)
他にも少し足を延ばして足摺岬や室戸岬、四万十川など楽しめるところはたくさんあるので色々行ってみてくださいね。
コロナが落ち着いたら、私も行こうと思います。