今回は禅宗の中でも最も厳しい修行をすると言われている曹洞宗の大本山、永平寺のご紹介と私が泊まったとっても満足だった旅館をご紹介いたします。
もうすぐ就職や進学、また異動で引越し・・・なんて方もいらっしゃるかと思いますが、新生活スタートの前に、厳かな空気の中でピシッと気を引き締めに行ってみませんか?
そんなピリッと感を与えてくれるのが福井県にある「永平寺」です。
実は私の宗派はたまたま曹洞宗で、祖父は住職をしておりました。
なので昔から永平寺とは深い繋がりがあるお寺だったのですが、物心も付かない小さな時に連れてこられたくらいで全く記憶がなかったため、3年ほど前にそれこそ数十年ぶりに永平寺へ足を運んできたのです。
桜が満開の季節に行ったのですが、とても良い旅になりました。
曹洞宗 大本山 永平寺
永平寺は福井県吉田郡にある曹洞宗のお寺です。
曹洞宗は鎌倉時代に中国から道元禅師(どうげんぜんじ)様が日本に伝え、その後瑩山禅師(けいざんぜんじ)様が日本全国に広め、曹洞宗を築かれました。
お釈迦様がご本尊の曹洞宗は「摩訶般若波羅蜜多心経」を唱える宗派で、「禅の修業」を元に日々厳しい修行をされています。
坐禅と言う言葉を聞いたことがある、もしくは体験したことがある方もいらっしゃるかと思いますが、この坐禅がとことん組み込まれているのが曹洞宗の特徴です。
祖父をはじめ、叔父もこの厳しい修行に耐えて、晴れて曹洞宗を引き継ぐ僧侶になったと言うわけです。
この門を通るのは、僧侶人生の中でも修行に入る時と修行が終わって出る時の、この2回だけだそうです。
2回くぐる人もいれば、1回しかくぐれない=リタイアした人もいると言うことですね。
禅の世界の厳しさをひしひしと感じることができます。
願いが叶うと言われる天井の5枚の絵
厳格なイメージの永平寺ですが、現在は非常に観光地化していてお寺に入ると案内役のお坊さんが永平寺の成り立ちや施設内のことを、それはもう観光案内所くらい上手に説明してくれます。笑
ちょっと意外でしょ?
その案内の説明が終わると次の部屋へ案内されてどんどん移動していくのですが、永平寺は33万平方メートルの敷地に70を超えるお堂と楼閣があり、「七堂伽藍(しちどうがらん)」という修行に欠かせない7つの建物が長い回廊で結ばれています。
てかもう、とにかく長いです!!
しかも全ての廊下は毎朝拭き掃除されているのでピッカピカ
私も祖父のお寺でよく本堂や家中の廊下を水拭きお手伝いさせられていました。
あの頃は嫌で嫌でたまりませんでしたが、今となっては部屋の掃除には欠かせない水拭きとなっております。
そして案内された部屋に入ると・・・
広ーーーーーーーい!!!
何畳あるの???ってくらい広い部屋。
さて、この部屋の天井にご注目。
たくさん絵が描かれているのですが、実はこの中から5枚の絵を見つけると願いが叶うと言われております。
ちなみにその5枚の絵とは、
- 口を開けている青い唐獅子
- 口を閉じている白い唐獅子
- 2匹の白い鯉
- 黒い鯉
- リス
さー、首が痛くなりそうですが頑張って探してみてください!
私は少々粘りましたが、あえなくリタイアしました。笑
何気にこの時撮った写真を拡大してみると、この中になんと白獅子と青獅子が写っておりました。
拡大できる方は探してみてくださいね。
永平寺で体験してみよう!
また、永平寺ではこんな体験ができます。
普段は体験できないので、きっと貴重な経験になると思います。
坐禅体験
午前の部 10時~・11時~
午後の部 13時半~・14時半~・15時半~
志納金 500円(予約なしでも参加可能。行事で中止になることがあります)
写経体験
随時受付しています。(般若心経など3種)
志納金 1,000円
私も何度か永平寺の婦人会と言うのがあって、何年かに一度、自分で書いた写経を永平寺に奉納してもらえると言うものに参加させてもらったことがあるのですが、写経って書いてみるとすごく心がスッキリするような気がするんですよね。
今でも何だかモヤモヤしているときはたまに写経を書くことがあります。
良い経験になると思うのでオススメです。
参籠
こちらは何かと言いますと・・・
ずばり永平寺に1泊2日滞在して、修行の雰囲気をダイレクトに味わってみよう!と言うものです。
参籠恩金 1泊2日 2食付 中学生以上9,000円・小学生5,000円
※幼児無料ですが食事不要の場合に限ります。
参禅
最近ダレてるわ・・・
気を引き締めたいわ・・・
新生活の前に気合を入れたい・・・
そんな方にめちゃくちゃオススメなのがこちら。
禅の道場で、坐禅三昧の時間を過ごしてみませんか??
参禅恩金 1泊2日(2食) 10,000円
3泊4日(8食) 20,000円
(※3泊4日については期間限定:2019年2月18日~21日・3月8日~11日のみ)
詳しくは公式ページをご覧ください。
永平寺蕎麦と胡麻豆腐
厳かな雰囲気が終始漂う中、スリッパで長い廊下をパタパタと歩きつつ般若心経とお線香の匂いに包まれながら、最後に出る時には永平寺の修繕などにあてがわれる志納金をして、ありがたい参拝を終えてきました。
納金すると、経典と数珠を頂けます。(金額によって内容変わるかも)
永平寺を後にしてお昼ご飯を食べることに。
実は永平寺はお蕎麦と胡麻豆腐が名物だったりするのです。
お昼のピークを過ぎていたおかげか、待つことなくお店に入ってさっそく注文。
こちらが永平寺蕎麦です・・・って、胡麻豆腐撮るの忘れてました!!!
というわけで、こちらをシェアさせていただきました。
ご覧の通り味噌ダレで頂くのが特徴の胡麻豆腐です。
お土産用としても販売されていますので、ぜひお土産に買って帰ってくださいね。
あわら温泉 美松
さて永平寺をご案内してきましたが、福井県と言えばやはり温泉でしょう!
そう、あわら温泉に泊まってきました。
この時泊まったのがこちら。
あわら温泉 美松さんです。
と言うのも、共同風呂が苦手な私は露天風呂付きの旅館を探しておりまして・・・
そんな時にヒットしたのがこちらの旅館だったのです。
この露天風呂はたまらないでしょ~。
永平寺へ行く前日に泊まったのですが、この日の外はまさかの暴風雨だったので全く外へ出歩くこともできず、松島水族館へ行く予定にもしていたのですが部屋にカンヅメ状態。
ところがこの露天風呂でテンション上がりまくりで、2時にチェックインしてから6時半の夕食までの間、ひたすらお酒を飲ながら露天風呂を満喫。
この時4月上旬だったのでまだ少し夜風はヒヤッとしていたのですが、この暴風雨の風が熱々のお風呂に入りながら吹き込んでくると気持ち良いの何の。笑
夕食までにすっかり出来上がっておりました。
そして夕食がこちら。
海老カニ三昧~。
このプランで1人15,000円でしたからね!!
お得以外何者でもないです。
しかし量が半端なかったです・・・。
1人につきカニ2杯あったのです。
しかも1杯はそのままの茹でガニ。笑
右半分食べたところでギブしてしまいました・・・(相方さんが平らげました)
旅館そのものは老舗なので、館内は昭和を感じさせる造りになっていました。
シーズンオフだったのでお客さんもほとんど居なくてとても静かでした。
ゲームコーナーに行くと壁に1~2人用のカラオケボックスもありましたよ。
旅館の皆さんもとても良い人ばかりで、何となく「落ち着くなぁ~」と言う感じの旅館でした。
去年スイートルームを予約していたのですが、身内に不幸があったのでいけなくなってしまいました。
ちなみにスイートルームはこんな感じです。
今年こそは行けるかな。
また露天風呂でゆっくりしたいと思います。
ちなみにこの時の予約はじゃらんからしました。
90日前からのお得なプランもかなりたくさん載っているので、参考にしてみてくださいね!
曹洞宗 大本山 永平寺
所在地: 〒910-1228 福井県吉田郡永平寺町志比5−15