今回ご紹介するのは、京都にある縁結びの神様、「貴船神社」です。
貴船神社と言えば縁結びと、川床料理でも有名ですね。
そんな、貴船を存分に楽しんでいただきたいと思います。
貴船神社とは
貴船神社は京都府左京区の鞍馬山にある神社で、
主祭神は高龗神(たかおかみのかみ)と言う水神様です。
全国450箇所にある貴船神社の総本社にあたり、地域名の「貴船(きぶね)」とは読まず、
水神様ということから濁さずに「きふね」といいます。
絵馬発祥の神社とも言われており、昔は晴れてほしいときには白馬を、
雨が降ってほしいときには黒馬が奉納されていたようですが、
実際は大切な馬を持っていくわけにはいかないということで、
木の板に描かれた馬が奉納されたことから絵馬が出来たそうです。
また、貴船神社は、「本宮」「結社」「奥宮」の3つのお社があり、
参拝する順番も決まっています。
それは後ほど説明いたします♪
そんな貴船神社ですが、京都最大のパワースポットと言われる他、
夏になれば川の上に作られた床で食べる、川床料理ですよね。
私も何度か食べたことがありますが、川床は本当に涼しいです。
貴船神社までの道のり
こちらの神社、たどり着くまでが本当に大変。
電車で行くにも車で行くにも、一苦労します。
そう簡単に神様に会うことは出来ないってコトですね。
実際、会うべきではない時期に訪れると、不思議となぜか神社まで
たどり着けないことがあったりします。
まず電車で行く場合なのですが、近くの駅は「貴船口駅」になります。
私はいつも車で行くので、この電車に乗ったことがないのですが、
京阪電車とか叡山電車とか色々あるようなので、
一番分かりやすい方法で行ってみてくださいね☆
車以外の方は、ほとんどの方が叡山電車で来られているのをよく見かけます。
こちらが「貴船口駅」です。
出典:ウィキペディア
夏の川床のシーズンには、たくさんの観光客で賑わいます。
実際、こちらの駅から貴船神社まで、結構距離がありますが、
浴衣で来られる方も結構多いです。
また道幅もどんどん狭くなるので、車には注意してくださいね。
さて、問題の車での参拝なのですが・・・。
先に言っておきます。
運転に自信のない方には、絶対にオススメしません!!
これは本当に断言できます。
先ほども申しましたように、この貴船の山道は上に行けば行くほど、
どんどん道幅が狭くなります。
神社周辺にもなると、車が一台通れるくらいの道幅しかありません。
駐車場もお食事をされる方は、お店の駐車場を貸してもらえますが、
神社の参拝だけが目的の方は、停めれるか停めれないかは本当の本当に運次第。
川床の季節はかなりの量の車が行き来するので、それだけで神経が擦り減ってしまいそうです。
駐車場は、山道が狭くなっていく手前に少し広めの駐車場があるのですが、
開いていたり開いていなかったりで、どういう基準で停めさせてもらえるのかが
よく分かりませんが、駐車場に人が立っているのでその方に聞いてみると良いかと思います。
そこから細い道をどんどん上がっていくと、川床料理のお店がずらりと並ぶ場所が出てきます。
お店の方が「お食事いかがですか~?」と声をかけてきてくれます。
そのお誘いを振り切ってさらに上っていくと、ようやく貴船神社の鳥居が見えてきます。
その鳥居を少し越えたところに、500円で停めさせてくれる駐車場があるのですが、
最盛期には停めれたら奇跡ですね(笑)
貴船神社から最も近い駐車場で、トイレもあるのでものすごく便利なのですが、
10台停めれるか停めれないかで、そんなに大きな駐車場ではありません。
そして、この駐車場に残念ながら停めれなかった!!
そんな方は、さらに上へと進んでいきましょう。
すると、ほぼ人気がなくなって奥宮が見えてくるのですが、そこがゴールです。
左手に砂利の駐車場があるのですが、もうここに停めるしかないのですが、
最盛期はもちろんここも満車になってしまいます。
その時は諦めて、Uターンして下のほうの駐車場へ・・・
ね。コレばっかりは「運次第」と言うことです。
ごく稀に、さっきは停めることが出来なかった500円の駐車場が
フワッと空いていることがあるので、通り過ぎるときはスルーせず、
しっかり見るように注意しておいてくださいね。
貴船神社~本宮~
さて、ここからは貴船神社の案内と参拝方法をご紹介します。
貴船神社は冒頭にも書きましたように、3つのお社があるのですが、
参拝する順番があるので間違わないようにしてくださいね。
まずは最初のお社、「本宮」です。
大きな鳥居をくぐると、灯篭が並ぶ階段があります。
こちらを左側通行で上っていきます。
階段を上りきると、手水舎がありますので、こちらで手と口を清めましょう。作法はこちら
お清めが終わったら、本殿に向かいお参りをします。
いつ来ても、何となく不思議な空気です。
本宮には、女性が楽しみに?している「水占みくじ」があります。
久しぶりに占ってみます。こちら1枚200円。
社務所の横にある、こちらに浮かべます。
さあ、何が出るかな・・・ドキドキ・・・
ゆっくりと字が浮かんできます。
結果は小吉でした(笑)
どうやら人助けをしないといけないようです。
水占みくじは楽しみの醍醐味ですが、実はこっちのほうがかなり重要なので、
お願い事がある方はこちらに一刀入魂してほしいと思います。
こちらは「結び文」といって、この紙に結んで欲しい縁を書いて後に参拝する
「結社」に納める大切な用紙になります。
私もしっかり結んでいただきたいご縁を書き込みました。
これをもって、本宮の参拝は終わりになります。
貴船神社~奥宮~
貴船神社は手前から本宮・結社・奥宮と並んでいるので、次は順番どおり結社・・・
に行きそうになるのですが、ここでストップ!!
実は、一番奥にある「奥宮」からの参拝になります。
本宮からは少し頑張って上まで歩かなければいけませんが、くじけずに歩いていきます。
しばらくすると、奥宮が見えてきます。
鳥居をくぐったら、長い並木道です。
私はこの並木道の澄んだ空気が好きです。
入り口の手前に清めの湧き水があるので、こちらで手と口を清めます。
山から湧き出る水は、冷たくて気持ちが良いです。
お清めを終えたら、いよいよ奥宮に入ります。
門をくぐると、まず左手に大きな御神木が現れます。
奥宮の敷地内はかなり広くて、一段と空気が澄んでいます。
何度か来ていますが、ここが一番落ち着く場所で、
一緒に来た友人たちもなぜか自然と気に入る場所です。
奥宮の本殿は、社務所がある本宮に比べるとひっそり静かですが、
明らかに神秘的な何かがある場所だと思います。
この本殿の左隣に、たくさんの石が積み上げられた「御船形石」があります。
立て札には、“玉依姫御料の黄船を、人目を忌みて小石で覆ったと伝う”と書かれているのですが、
意味を調べてみると・・・
「玉依姫命が大阪湾に御出現になり、水の源を求めて黄色い船に乗り、淀川・鴨川をさかのぼり、その源流である貴船川の上流・現在の奥宮の地に至り、水神を祀り「黄船の宮」と称された。その黄色い船は人目に触れぬよう石で包まれたという。」
と言うことみたいです。
相当なパワーを持った石の船なので、船で航海に出る方のお守りにもなるそうです。
貴船神社~結社~
恋する女性の皆様、大変お待たせいたしました。
貴船神社=縁結びと言うからには、この結社に来ないと意味がないと言っても
過言ではありません。
こちらの結社(ゆいのやしろ)で最後の参拝順になります。
ここで、この神社がなぜ縁結びの神社になったかという由来を少し書きたいと思います。
簡単に書きます(笑)
こちらの結社の主祭神である磐長姫命(いわながひめのみこと)。
天照大御神の孫で邇邇藝命(ににぎのみこと)のもとへ、
妹の木之花咲耶姫(このはなさくやひめ)と二人でお嫁に来たのですが、
「ブサイクむり~」と、まさかの妹はOKだけど自分は断られてしまいます。
これには恥ずかしいやら何やらで、めちゃくちゃ落ち込んだ磐長姫命ですが、
「じゃあ私はこの地の神様になって、みんなの縁結びます」と、
人々の良縁を結ぶためにお祀りされた・・・という由来があります。
なんだか可哀想なのですが、そこで人のためにと思えるその寛大さがすごい・・・。
ちなみに、丑の刻参りも貴船神社が発祥だそうです。
そもそも丑の刻参り自体、呪いをかけるためにした儀式ではないのですが、
いつの間にやら悪いお願い事をする人たちのイメージが強くなって、
呪いの儀式として浸透してしまったようですね。
エピソードはこの辺にして、さっそく結社へと続く階段を登ります。
そして、こちらが本殿になります。
ここでしっかり良縁祈願をしましょう!!
お参りの後は、まさにメインイベントです。
本宮で書いた「結び文」の出番です。
「そんな結び文とか知らなかったしぃ~!!」と焦っている方、ご安心ください。
ここにもちゃんと結び文の用紙置いてあります。
個人的には本宮で書くよりも、人気のないこちらで書く方が周りを気にせず
集中してお願い事を書けるのでオススメです。
でもちゃんと200円納めてくださいね。
結び文をしっかりとくくり付けて来たら、これで無事に参拝終了です。
本殿の裏にある御神木、「桂」もぜひ拝んで帰ってくださいね。
まとめ
参拝順があったり、磐長姫命のお話があったりと不思議なパワーが宿る貴船神社ですが、
最大のパワースポットと囁かれるだけあって、本当に不思議な空気に包まれた神社です。
参拝される皆様の良縁が結ばれることをお祈りしております。
文中にも書きましたが、くれぐれも車でいかれる際は充分に気をつけてくださいね。
あと、余談ですが貴船の温泉、絶対オススメです!
入った後、お肌がびっくりするほどツルツルになりました。
ここの源泉がきっとツルツルにする効果を持っているのでしょうね~。
またゆっくり入りたいです。
それでは、この辺で。
旅する皆様のお役立ち情報になれば幸いです。
貴船神社
〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180