先日、長い間乗ってきた愛車を手放して通勤と買い物だけだし・・・という理由から10年落ちの軽四を知り合いから譲ってもらったのですが、ターボ付きだった普通車から660ccの軽四に乗り換えると分かってはいたもののあまりのパワーの違いに愕然としている今日この頃。
パワーの違いも去ることながら安全面でも気になるところですが、とりあえず高速を走るべき車ではないですね。危なすぎる・・・。
以前の車にはサイドミラーに横に車がいるよーって教えてくれるセンサーが付いていたのですが、もちろん今の軽四に付いている訳もなく以前に比べてかなりの神経を使って運転しています。
そんな便利なセンサー付きのミラーを名残惜しく思っていると、そういえば一昨年くらいにレクサスがデジタルアウターミラー(オプション)という鏡ではなくカメラでサイドを映し出すシステムを発表したのを思い出し、一体どんなものなのか知りたがりな性格なもんでちょっとミラーのアレコレを調べてみました。
きのこミラーから始まったそうな
昔の車のサイドミラーは今のようにドアに付いているのではなく、ボンネットのとこにきのこみたいなミラー俗にいうフェンダーミラーが付いていました。
私が乗ったことがあるのは父が乗っていた30年前のクラウンや、そういえば免許を取る時の教習車の日産ローレルもきのこミラー。笑
今でもたま~にきのこミラーの車を見かけることはありますが、今の若者は知っているんだろうか・・・。
きのこミラーは前方(ボンネットの脇)に付いていて、視線をちょっと動かすだけで左右のサイドが確認できたので今となると便利だったかなと思います。
しかし時代の流れと共に日本で義務付けられていたフェンダーミラーに対して海外メーカーから「非関税障壁だーー」と抗議によって1983年にドアミラーが解禁されてからというもの、低いコストで生産ができるドアミラーが普及していきました。
その後ドアミラーは進化を続け手動で折りたたんで格納していたものが電動になり、今では電動は当たり前でそこにセンサーがついたり雪を溶かす為のヒーターが付いたりと便利になるばかり。
ちなみに1980年代には初代シーマにドアミラー用のワイパーが付いたり、初代セルシオには水滴を超音波で飛ばすものまで現れ、コレが後にヒーター付きドアミラーの開発へとつながりました。
ワイパーと言えば昔のベンツってヘッドライトにワイパー付いてましたよね。
そして昨今ではドアミラー付近の死角を減らすことを目的に一般的な位置はドア上になってきたということで、きのこミラーの車はどんどんなくなってきたというわけです。
きのこミラーの見やすさは正直覚えていないので何とも言えませんが、ドアミラーになって良くはなって来ているんでしょうね、きっと。
ドアミラーレスに変わるかも?
そんなさまざまな進化を遂げてきたサイドミラーですが、ついにミラーレスの時代がやってくるようです。
数年前から車内にあるバックミラーもデジタル化され、鏡としても映像としても後方を確認できるようになった車種が続々と登場していますよね。
おそらくこれと同じような感じでサイドも映像で確認する日もそう遠くないということでしょうか。
実際に発売されたレクサスESのデジタルアウターミラー装備車では今のサイドミラーの位置にカメラが付き、車内の両サイドに設置されたモニターにその映像が映し出されるというものです。
このデジタルアウターミラーの装備はオプションで付けることができるとのことですが、レクサスESの「バージョンL」にメーカーオプション価格21万6,000円・・・って高っっ!!!
これ・・・すれ違いざまにミラー同士がぶつかって破損とかたまに聞くけど、そんなんで壊れたら修理代だけでもいくらかかるの~って思います。
まぁだからレクサスなんでしょうね、お金持ちが乗れる車なんでしょうね・・・。
ポルシェとかで部品取り付けをお願いとかしたら「え?これで100万?!」なんてことはザラにあるみたいですけど。
あーお金欲しい。笑
安全性はどうなの?メリットとデメリット
で、肝心の安全性についてですが実際はどうなんでしょう。
実際に試乗した人などの意見を見ていくとこんな感じでした。
メリット
- カメラの付いたユニットの部分がドアミラーに比べて小さくなるので死角が減る
- 風の当たる接点が少なくなるので風切音が小さくなる
- 車内にモニターがあるので視線の移動が少なくなる
デメリット(不安・懸念など)
- カメラに水滴とか付いても大丈夫なの?
- 修理代がおそらくバカ高い
- いきなり映像だけで慣れてない人とか大丈夫?(車内バックミラーのように鏡でも映像でも見れるようにできないの?)
- てか通常のミラーと同じようにカメラだからといって同じくらいの大きさのものを付ける意味ある?(もっと小型化できないの?)
うーん。賛否両論と言ったところでしょうか。
個人的な感想としては従来のドアミラーと比べて薄くなる分、確かにミラー部分の死角は減るのは良い事だと思います。
というのも以前イヴォークに乗った時に右折しようと待っていたら、横断歩道を歩いていたおばあさんがあの大きすぎるドアミラーにすっぽり隠れて見えなかったという体験をしたことがありした。
あの死角ってかなり危険なんですよね。
ミラーで人が見えないとか安全以前の問題のような気がしますが・・・車のバランスって難しいですね。
視線移動が少なくなる点では、私は車線変更や右左折時には昔からの癖で絶対に目視するのであんまり気にならないです。
となると結果としては21万も出して取り付けるメリットってあるのかな?という感じです。
新しいものが好きな人は結構楽しめるかもしれないですね。
付けるか付けないか?と問われれば、私の答えは「付けません」。秒で答えます。
コンセプトカーとして発表されたレクサスLF-1くらいのカメラの大きさと配置なら考えますけど・・・って、なぜコレにできなかったんだろう。
さいごに
まだまだ課題が多そうなサイドミラーですが、この先どうなっていくのか楽しみですね。
たまに高速でドアミラーを開かずに車をぶっ飛ばしている人を見かけますが、一体いつもどこを見て運転しているんだろう・・・というか危険すぎるのでそんな車からはさっさと離れたいのに、追い越し際に車線変更なんてされようものなら「ミラー見てないってことは車来ててもお構いなしってことよね?!」と考えると怖すぎてなかなか追い越せないのでやめてほしい限りですが。
先日も友人とこれからの車の進化に伴って教習所とかも変わってくるのかなぁなどと話していたのですが、例えば今だとベンツみたいに自動で駐車してくれるシステムがそのうち標準装備とかになったら、駐車の教習とか「はい、そのボタン押して~」とかになるのかな?とか。笑
その昔、どうしても縦列駐車が苦手な友人が教習所で何本もカラーコーンを破壊しまくった話を思い出して何とも言えない気持ちになりました。笑
安全に運転できる車がたくさん世に出てくるのが楽しみではありますが、運転好きな私からするとちょっとさみしいかなとも感じます。
今では当たり前のように付いているバックモニターも、昔はカメラはおろかセンサーですら付いていなくて本当に感覚で車体の大きさを覚えて駐車していましたが、もうモニターはなくともセンサーはないと怖いかなという感覚になってしまっています。特にセダン車。
慣れって怖いですよね。
というわけで今回はこの辺で終わります。
参考になるか分かりませんが、あえての「ご参考までに」。
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