新年早々、愛知県で夜の信号のない交差点で車にはねられ死亡するという痛ましいニュースがあげられていました。
年が明けてすぐにこのような悲しいニュースを見る中で、自動ブレーキに頼りすぎているのではないか?という疑問が浮かんできます。
今回の事故ではねた車はスバルの車だということが分かるのですが、スバルが誇るアイサイトに対する過信も問題だと思います。
スバルのアイサイトとは
出典:SUBARU
cmで宣伝されているスバルのアイサイト。
アイサイトとは、衝突被害軽減ブレーキシステムのことで前方に着いたステレオカメラが歩行者や障害物などを認識し、危険を察知すると自動ブレーキがかかるほか、運転者の疲れを軽減するためのクルーズコントロールなどを制御する『運転支援システム』です。
このカメラが運転中ジーーーーーーっと監視してくれています。
出典:SUBARU
最近では街を走っているとスバル車を本当によく見かけるようになりました。
昔はスバルのマークを見ることは少なかったのですが、2014年に発売されたレヴォーグの登場を皮切りに一気にアイサイトという名前が世間に広まり、その頃大阪で起きたプリウスの事故をきっかけに爆発的にユーザーが増えた印象です。
2016年にはインプレッサスポーツとセダンタイプのG4が日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した際には、“世界一安全な車”とも言われていましたね。
特に高齢者の方が購入を求めてスバルへ足を運ぶようですが、目当てとしているのがこの『アイサイト』です。
私も何度かスバル車に乗せてもらったことや運転したこともあり、実際にお店でプリクラッシュ体験と言って実際にぶつかっても良いように作られた、ターゲットという車の後部がプリントされている壁に向かって自動ブレーキの体験をしたこともありますが、現在のスバル車は一部を除いては前進でも後退でも障害物が近付いてくるとけたたましい警告音と共にブレーキがかかる仕組みになっていて驚きでした。
あくまでも『運転支援システム』であるということ
今回のニュースで事故を起こしたスバル車は“フォレスター”という車種になるのですが、写真からもみて分かるようにこの車にもアイサイトが搭載されていました。
しかし一般の方が書き込んでいるコメントを読んでいるうちに違和感が。
アイサイトが付いているのになんで?
自動ブレーキなんてアテにならないな。
メーカーにはもっと良い物を作って欲しい。
こんなコメントがちょこちょこ目に付くのですが、は?この事故ってアイサイトのせいなの??という気持ちになりました。
どこのメーカーでも、運転支援システムを導入している車に対して購入する人には「あくまで運転を支援するためのシステムなので、完全に車に頼らないようにしてくださいね」と言っているはずです。
確かにちょっとやりすぎ感のある”完全に自動運転ですよ”的なcmをしてしまっているメーカーもあるので、それを観ている人からすると思わず勘違いをしてしまいそうではありますが、それでもちょっと過信しすぎなんじゃないかなぁと感じます。
余談ですが今回事故を起こした車種は型式が古く、搭載されているアイサイトもver.2だったということで、現行のアイサイトと違いカラー認識ではなく監視範囲も狭い白黒のカメラだそうです。
とはいえアイサイトが着いている着いていないにせよ、完全に頼ってしまうのは間違いですね。
結局は運転する人の責任意識の持ち方ひとつ
免許を取るときに教習所で言われませんでしたか?
車を運転する人はハンドルを握る限りしっかりと責任を持って運転すること。
事故は自分の不注意で起こしてしまうものや、時には関係なくても事故に巻き込まれてしまうこともあるもので予測不可能です。
でも事故を起こさないように常に安全確認をしつつ、ルールを守って安全に運転さえしていれば防げるものでもあります。(そして捕まることもありません)
実際に私は、ほぼ毎日車の運転をしていますが20年以上無事故無違反です。
これはパトカー乗りだった父親の血を受け継いだおかげか、父の運転の癖が見事にそっくりだと母は言います。笑
しっかり意識して安全確認をして運転していれば、よほどのことがない限り事故を起こすことはありません。
運転手は自分が運転することによって、常に自分はもちろん他人の命も懸かっていることを意識しなければいけないと思います。
ハンドルを握る限り自分の責任であり、気持ちの持ち方ひとつです。
さいごに
なんだかお巡りさんの話みたいな内容になってしまいましたが(笑)、言いたかったことは何でもかんでも他責化せず問題から目をそらすのはやめようということです。
今回はたまたまスバルの車で、たまたまアイサイトが着いていた。ただそれだけです。
車が悪いわけでもなく、確実に人が起こした事故です。
性能そのものに欠陥があった車であれば話は別ですが、そうでない限り車のせいにしても何も解決しません。
どのメーカーが作ったものであれ、どんなに安全だと言われていようがめちゃくちゃ高価な車であろうが事故を起こす時は起こします。
そのほとんどの原因は人間の不注意です。
まだ2020年は始まったばかり。
ドライバーの方にはぜひ安全運転を心がけて欲しいと思います。
そして私はひたすらゴールド免許を死守します。笑
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