先日ちょっと用事があって久しぶりに大阪府を走るJR学研都市線に乗ってきました。
この学研都市線にはなかなか読みにくい・・・というか、むしろ何て読むの?という字の駅名がちらほら。
そんな不思議な名前の多い大阪府のちょっと変わった地名、駅名をご紹介したいと思います。
JR片町線(愛称:学研都市線)
まずは今回乗った学研都市線からです。
実は”学研都市線”とは、1988年3月に設定された愛称で、正式名称は「JR片町線(かたまちせん)」と言います。
駅は京都府の木津駅~大阪府の京橋駅までの24駅からなるのですが、JR片町線と名前があるにも関わらず、「片町駅」は存在しません。
というのも、この片町駅ですが昔は「浪速(なにわ)鉄道」という私鉄会社が建設し、所在地は大阪市都島区にありました。
片町駅は都心側のターミナルとして活躍するはずだったのですが、隣の京橋駅の方が京阪本線や大阪環状線とのアクセスが便利すぎたために、京橋駅から片町駅の利用が低迷してしまいました。
そこで1987年に京橋駅から片町駅はJR西日本へ継承され、その翌年の1988年に愛称の「学研都市線」と呼ばれるようになりました。
この時から片町駅は片町線の終点駅となりましたが、1997年に片町線と福知山線を結び「片福連絡線」として建設された「JR東西線」が開通したと同時に、需要に低かった片町駅はついになくなってしまったということです。
片町線を主要として利用していた当時の私(小学生でした)は、この片町線沿線に住んでいたのですが、片町駅がなくなることを心なしかちょっぴり寂しく感じた記憶がかすかに残っています。
とはいえ実際に片町駅に下りたことがあるのは、おそらく1~2回くらいだったかなぁ。
う~ん・・・あんまり行く用事のある駅ではなかったんですよね・・・。
ちなみに、京橋駅~片町駅までの間はなんとたった500mしかなかったんですよね。笑
とまぁ、そんなこんなで片町駅はなくなってしまいましたが、その後は兵庫県との路線も繋がって、とても便利になり今に至っています。
現在の片町駅跡はこんな感じ。
出典:JR西日本
ほんの少しだけ残されたレールが「ここは駅だったんだよ~」感を出していますね。
今ではすっかり見慣れたシルバーのこの車両も・・・
出典:JR西日本
昔はこんなオレンジ一色の車両でした!
出典:JR西日本
私としては、こっちのオレンジの車両の方が片町線~という感じが強いですけどね。笑
さて、そんな片町線の歴史はさておき、駅名ですね。
では参ります!(京橋側からいきます)
放出(所在地:大阪市鶴見区放出東)
出典:JR西日本
読み方分かりますか??
これで「はなてん」と読みます。
だいたいの方が「ほうしゅつ・・・?」とストレートに読んでしまうこの放出(はなてん)。
私はたまたま親戚がこの駅近くに住んでいたので、物心ついた頃には「はなてん」と読んでおりましたが、高校の時点でも多さか生まれの同級生ですら読めなかった駅名です。
鴻池新田(所在地:大阪市西鴻池町)
出典:JR西日本
こちらは「こうのいけしんでん」と読みます。
分かるっちゃー分かりますが、何だか読みにくいですよね。
でも調べてみるとこの鴻池新田駅はなんと明治時代からある駅で、国有鉄道桜ノ宮線という鉄道会社がっ作ったものだったようです。
意外と古い時代から存在しているんですね~。
四条畷駅(大東市学園町)
出典:JR西日本
続いてはこちらの駅です。
これは「しじょうなわて」と読みます。
四条までは読めますが、畷なんて日常ではあんまり使わない漢字なのでピンとくる名前ではありませんね。
もともとは浪速鉄道の終着駅だったようですが、関西鉄道が買収して城河鉄道がそこに加わって、さらに大阪鉄道に買収されて~・・・と、まぁなんだか奥深い歴史のある駅のようです。笑
四条畷といえば大阪府でもレベルの高い高校として有名な四条畷高校があるほか、駅からすぐのところには私立の四条畷学園という幼稚園から短大までを完備している学校もあります。
中学時代の同級生は四条畷学園に行った子が多かったです。
制服も可愛かったですしね。
河内磐船駅(交野市森南町)
出典:JR西日本
片町線最後はこちら。
これは「かわちいわふね」と言います。
何とな~く読める気もしますが、兵庫県に移ってから数名に聞いてみてもやはり読めない方が多かったです。
この河内磐船駅は京阪線に乗り換えることができる駅なのですが、この河内磐船駅から乗り換える駅もまた不思議な読み方をする駅で、私市とかいて「きさいち」と読みます。
出典:京阪電鉄
これは本当に知る人ぞ知るの次元の名前ですね。
ほぼ答えられない方が多いです。
以上、JR片町線の変わった駅名でした!
変わった読み方をする地名
続いては地名のご紹介です。
駅名ももっと調べていけばたくさんあるのですが、また改めてご紹介するとしまして、大阪府には地名にも変わった読み方をするものがたくさんあります。
そんな変わった名前の地名を簡単にザッとご紹介していきます。
ではトップバッターはこちらです。
喜連瓜破(大阪市生野区)
大阪でコレなんて読むの?で一番出てくる名前がこの喜連瓜破です。
これで「きれうりわり」と読みます。
もはやどうやってこの名前がついたのかも謎な地名ですが、駅もあります!何なら高速の出入り口もあります。
そんな喜連瓜破の名前の由来を調べてみたところ、「喜連」はその昔、中国からこの土地にたくさん移住してきた「呉人」の「クレ」に由来しているとのことでした。
で、「瓜破」に至っては、大化年間に仏像を祀るときに瓜を供えてみたところ、パカッと割れたという言い伝えがあるようで、そこからその2つの由来をくっつけて喜連瓜破が誕生したそうな。
昔の人の名前の付け方ってけっこうユニークですね。
枚方(枚方市)
こちらは「まいかた」・・・ではなく、「ひらかた」と読みます。
過去にV6の岡田君が自身の出身地にある「ひらかたパーク」を宣伝するのに、「ひらパーにいさん」としてCMが関西圏で流され、ようやく知られた名前でもありますね。
それでも兵庫県民の皆さんには単純に「枚方」と言ってもピンと来ないらしいので、毎回「ひぃ~らパーのとこです」と言うとようやく通用します。笑
枚方市駅前も昔はド田舎育ちの私からすればVIVREがあったりしてけっこう都会でしたが、今では駅前にはドドンと関西医科大学病院が出来ていたり、駅構内には大きな無印良品が入っていたりと、かなり開発されていました。
ちなみにひらパーがあるのは「枚方公園」という駅になります。
柴島(大阪市東淀川区)
これは私も実は初めて知った名前でもありますが、「しばしま」とは読まず「くにじま」と読みます。
柴島は淀川の河川敷に程近く、名前の由来に関しては諸説がありすぎていまいちよくわかりませんでした。笑
一度も下り立ったことがないので、この名前にただただ驚くばかりですが・・・
御幣島(大阪市西淀川区)
「ごへいじま」・・・と読まれた方が多いのでは???
違います!
これは「みてじま」と読みます。
名前の由来を調べてみると、昔、神功皇后が住吉神社に奉献された島の中に幣帛島(へいはくじま」)と呼ばれた島があり・・・から始まり、神功皇后が朝鮮半島からの帰り道にここで御幣を調達しとかなんとか・・・。
なんだかよく分からないお話が諸説としてあるようですが、神功皇后というお方はけっこう有名な歴史上の人物のようですね。
モヤっと感が否めませんが、とりあえず読み方は「みてじま」です!←雑。
十三(大阪市淀川区)
こちらは「じゅうそう」と読みます。
ここまで書いているだけで、大阪ってどんだけかわった名前あるの~?とやや混乱気味になってきましたが。
この十三ですが、私は幼い頃からなんとなく馴染みのあるところで、以前の記事でもご紹介した「喜八洲(きやす)」という美味しいみたらし団子の本店がある場所になります。
十三の駅周辺にはたくさんの飲食店が軒を連ねていて、また新大阪駅がすぐ近くにあるのでアクセスが非常に便利な土地でもあります。
商店街に入ると、老舗のお店がまだまだ残っている活気ある街です。
杭全(大阪市住吉区)
続いてはこちら。
これで「くまた」と読みます。
諸説もたくさんあって、大昔に百済からやってきた人が昔住んでいたということから、ちょっとひねって「くまた」になった説や、近くを流れる今川の氾濫を防ぐための「杭打ち全部完了!!」説・・・などなど、結局どれやねん!とつっこみたくなるような言い伝えがたくさんありすぎました。笑
杭全は天王寺駅から一駅という場所にあるほか、なんば駅にも電車1本で行けてしまうので、アクセス条件は良いですね。
さいごに
以上、大阪府の変わった読み方の駅・地名をザッご紹介しましたが、こんなのほんの一部です。
まだ氷山の一角程度です。
他にも立売堀(いたちぼり)・野江内代(のえちんだい)・箕面(みのお)・富田林(とんだばやし)・中百舌鳥(なかもず)・・・などなど、まだまだたくさん不思議な読み方をする地名が存在します。
とりあえずこの記事を読んでくれた方は、「この読み方知ってる~?」と聞いてみて、応えられない相手にはドヤ顔で教えてあげましょう!笑