人間が雷に打たれるとどうなるの??

雑学
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皆さんは雷が怖いですか?

私は小学校の頃、落ちる稲妻を見ながら「きれー!」とか言いながら遠目に楽しんでいたのですが、大人になってから雷の恐ろしさを知るとすかさず建物の中に避難するようになりました。笑

 

もし雷に打たれたらどうしよう・・・そんなことも考えてしまいますよね。

人が生涯で落雷に遭う確率は1,000万分の1と言われており、日本国内では過去の統計で年間20人程の方が落雷の被害に遭っているみたいです。怖いですね。

今回は、そんな雷が人間に落ちたらどうなるかをお話します。

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雷の威力

雷の電圧は最大10億ボルトになり、電流は最大20万アンペアに達します。

 

これを聞くと、もし雷が人体に落ちたとしたら誰しもが死ぬだろうと思ってしまいますよね。

先ほど日本国内でも20人程の方が被害に遭われたと書きましたが、この打たれた方のうち約7割の方が命を落としています。

 

人間の体は神経系を通じて、微弱な電気信号を脳と体の間で送受信させることで、体や筋肉を動かしています。

感電した時に動けなくなるのは、脳からの電気信号が上手く伝わらなくなってしまうからなのです。

もちろん雷ほどの大きな威力を持った電気の塊が直撃すると、体だけでなく心臓も止まってしまうので即死します。

 

また、落雷によって発生する衝撃波も脅威の1つです。

雷が落ちると、その部分の大気は一瞬で何と約3万℃にまで熱せられ、急激な膨張によってあのガラガラガラガラ・・・ドーーーーーーン!!という大きな雷鳴が発生します。

これが雷の仕組みでもあり威力なんですね。

人体への影響

しかし、実際に雷に打たれても色んな条件が重なり、九死に一生を得た方もいらっしゃいます。

 

2011年8月6日、カリフォルニア州クレアモントで散歩をしていたカップルが突然の落雷に遭いました。

ところがこのカップル、打たれた直後に顔を見合わせ一体自分達に何が起こったのかサッパリ。

 

無傷で何事もなかったかのように事なきを得た2人ですが、この時助かった理由が「手を繋いでいた」ということが、運命を大きく変えたのです。

手を繋いでいたことにより2人の体に流れた電流が分散され、地面に放電されたと言うことでした。

本当にラッキーですよね。

 

とはいえ、たいていはほぼ即死ですので、奇跡としか言いようがないですが。

この例は無傷でしたが、落雷で生還した方には「電紋」と呼ばれる稲妻が通った後のような大きな傷痕が残るのがほとんどだと言います。

 

過去に落雷に遭って助かった方でネックレスをしていたおかげで助かったものの、電流が通ったネックレスを付けていた首には、大きな火傷痕が残ったそうです。

ちなみに落雷に遭った場合は、あの大きな雷鳴を至近距離で聞くことになるので、鼓膜が破れることは必至です。

 

さらに落雷による火傷や体の麻痺などのほかに、落雷前の記憶がなくなるという記憶障害が残ることもあります。

こういったひどい後遺症に耐え切れず、自ら死を選んでしまう方が多いそうです。

雷に対する危険意識の低さ

とはいえ世界的に見れば後遺症は残るものの、なんと落雷による死亡率の世界平均は30%前後と意外と低く、実は助かる可能性のほうがはるかに高いのです。

にもかかわらず、日本の死亡率は世界平均よりも2倍以上も高いそうです。

 

これは、日本人の雷に対する危険意識の低さが原因となっています。

実際、日本で雷が鳴っている時に、全力で非難する人なんて見ないですよね?

仮に逃げたとしても木の下に非難している人がいたりしますが、あれは大きな間違いです。

雷は木などの背の高いものに落ちやすく、さらに服や体が濡れている場合には木に落ちた雷が人に感電しやすくなってしまいます。

 

ちなみに、この高いものに落ちるかみなりの特性を上手く使っているのが、ビルの屋上に付いている「避雷針」なのです。

雷が建物に落ちると、コンクリートであれば普通に破壊されてしまいます。

その砕けたコンクリート片がビルのように高いところから落ちてきたら大変ですよね。

このように、雷が人体や物に与える被害は甚大であると言えます。

雷からの身の守り方は??

では、そんな雷からどうやって身を守ればよいのでしょう。

 

基本的には建物や車の中に非難することが比較的安全です。

しかしゴルフ場など開けた場所にいて近くに建物や車がない場合は、頭を下にかがめて耳をふさぎ、両足のかかとをあわせてつま先立ちをしましょう。

これは「雷しゃがみ」というポージングで、アメリカの落雷が多い地区で推奨されている方法です。

ということで、皆さんも雷が聞こえたらしっかりと非難することが大切です。

もし外にいて逃げる場所がない時には恥ずかしがらず、自分の安全を一番に考えて行動してくださいね!

また、こういった避難方法を知らない方もたくさんいらっしゃるかと思いますので、ぜひ周りの方たちと情報を共有していただけたらと思います。

まとめ

以上、雷の恐ろしさや避難方法をご紹介してきました。

たかが雷、されど雷です。

近くで聞こえる雷よりも、遠くで聞こえる雷の方が落雷率は高いのだそうです。

雨も降らず曇っているだけで、雷鳴だけが響き渡っている時は特に注意するようにしてくださいね。

 

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