皆さんは占いは好きですか?
星座占いや血液型占い、動物占いにタロット占いなど、様々な占いがありますね。
実は私は昔、個人で占いをしていたことがあります。
私の占いに使っていたアイテムはタロットカードでした。
学生時代に何となく興味を持ち、立ち寄った本屋さんでタロットカードを買ったのですが、これがまた当たるのなんの。
休憩時間には「私も占って欲しい!!」と順番待ちの予約が出来るほど人気でした。
社会人になってからはほとんどカードを出してくることはなくなりました。
そんなに当たるのになぜ??と思われる方もいらっしゃるでしょう。
というわけで、今回は私が占いをやめた理由とハマると危険な理由についてお話したいと思います。
女性は占いが大好き
雑誌の占いのページって、何となく読んでしまいませんか?
今月の自分の運勢はこうなんだ~と、何となく。
それから街でも見かける占い屋さん。
恋に仕事に悩むとついつい占って欲しくなっちゃいますよね。
そんなの信じてないよ。という方もいらっしゃいますが、たいていの方が最初は「本当に当たるのかな?」と興味本位でお店に入っていきます。
そんな遊び心で入ったところ、占ってくれる占い師さんに名前や生年月日を言っただけでズバズバと言い当てられると、「占いって当たるんだ!」という風になっていきます。
特に女性は男性に比べると現実主義な思考のわりに、占いなんかはやけに信じてしまう人が多いようです。
私も過去に苦しい恋愛をしていた頃、狂ったように占い師さんのところへ行っては占ってもらっていました。
あれれ?タロット占いできるんじゃないの??と思われたかもしれませんが、実は占いをする本人は自分のことを占うことができないのです。
なぜなら占う本人が私のようにタロットカードを使ったとしましょう。
すると不思議なことに、カードに自分の思いが全て反映されてしまうのです。
なので、「別れるかも・・・」なんて心で考えながらカードをくれば、並べたカードには見事に別れるという結果のカードしか出てきません。
なので、自分のことを占いたい時は占い師さんのところへ足を運んでいたと言うわけです。
なぜ占って欲しくなるのか
人は誰かに話を聞いてもらったり、自分の気持ちを理解してもらえると安心するという心理を持っています。
自分の存在を認めてもらえたという安心感です。
その中でも一役買っているのが占い師さんの存在なのです。
行った先の占い師さんに良いことを言われるとホッとしたり嬉しくなったり。
女性は弱った時につい足を運んでしまうのは、安心を手に入れたいからというのが一番なのかもしれませんね。
片思いの相手が自分のことをどう思っているのか。
告白したらOKをもらえるのか。
自分はいつ結婚できるのか。
今付き合っている彼と上手くいっていないけど、どうしたらいいのか。
などなど、占い師さんへの相談はほぼ恋愛の内容が多いです。
占い屋さんへ行く方が欲しいのは、先ほども書きましたが一番に“安心が欲しいから”なんですよね。
不安な気持ちを抑えきれず誰かに聞いて欲しくて相談したくて、そこで占い師さんのところへ行ってしまいます。
「片思いの彼は私のことをどう思っていますか」
「うん、そうね。あなたのことは可愛いと思っているわよ」
たったその一言だけでも得られる安心感と幸福感。
仮に「あなたのことは何とも思っていないみたい」なんて言われようものなら、お店から出ても「きっとさっきの占い師さんは当たらない人なんだ」と決め付けて、占い屋さんをはしごしてみたり。
もうキリがありません。
結局その心理の根底には、“自分が言って欲しい答えが欲しい”だけなんですよね。
そうやって特に弱っている女性は占いにハマっていくようになります。
ハマると怖い占いの力
さて、では占いにハマると一体何が怖いのかお話します。
これは私の実体験でもあり、知り合いの占い師さんの経験談も含まれます。
とにかくささいなことでも相談したくなる
占いにのめりこんでいくと、その日気になる彼とちょっと話すことが出来たというだけでお店に行き、「彼は私のことを話をしてどう思った?」などと聞くようになります。
それが連日続くと占い師さんも困ります。
だって1日2日で人の気持ちなんてそうそう変わるものではありません。
何度占ってもほぼ変わらない結果が出ます。
それでも占いに来た方は、少しの変化を求めてすぐに足を運んでしまうようになるのです。
自分のスケジュールすら占いで決めようとする
これはかなり重症の方に当てはまるのですが、のめりこみすぎた方の中には自分の予定ですら占いがないと決められなくなってしまう方がいます。
「今日、彼に電話しようと思っているんですけど、何時に電話したらいいですか?というか、今日電話しても大丈夫ですか?」
「気になる彼をデートに誘いたいんですけど、何日の何時に言えばOKをもらえますか?」
「明日は何色の服を着ていけばいいですか?」
もはやこの状態になるとハマると言うより占い依存症です。
もう占ってもらわないと不安で不安で仕方ないのです。
こうなるとなかなか正常な状態に戻ることは困難なのはお分かりですよね。
実際に昔、私の占いにものすごく依存した方がいて、もう毎日のように連絡が来るのです。
悪い占い師であればいいカモが出来たと、お金儲けのために嘘の結果を言って引っ張ることもするかも知れませんが、私は彼女のその状態が非常に危険であると判断したため、その方との縁を一切断ち切ることにしました。
もし私が彼女の依頼を受け続けていたら、きっと彼女は自分というものを完全になくしていたでしょう。
こんな風に依存してしまうと、大切な時間もお金も、そして大切な自分自身までもが奪われていくのです。
自分を見失う
さっきの依存症と同じようなことなのですが、占いにのめりこむことによって自分の考えの主体が占いの結果になってしまうので、自分の思考はどんどん無いに等しいものになってきます。
頭では「きっとこうだ!」と思っていても、答えはすべて占いが教えてくれると思っているので、その時点で自分自身の思考は殺されてしまいます。
そんなことをしていると自分の性格も容姿も何もかもが崩壊していきます。
気付けば周りからも人が居なくなって孤独になっているなんてことも。
人は希望や目標を持って初めて輝きを放ちます。
そんな人形みたいになってしまっては魅力や輝きはおろか、もはや無意味ですよね。
借金をしてまで占いに行くようになる
占いにのめりこんだ極めつけがコレです。
安心したいがためにどんどんお金をつぎ込む日々。
占い師さんの料金もピンきりですが、そこそこ名の知れた占い師ともなると30分数万円から中には数十万円もの料金になる方もいます。
その占い師さんの占いが当たると聞けば、自分の住んでいる街から遠く離れた多府県であっても会いに行こうとします。
そんなことを続けているうちに占ってもらう料金に旅費まで加算されていき、あっという間にお金が底を尽きてしまいます。
しかし依存してしまった方は明日食べるご飯ですら我慢してでも、さらに最悪なことに借金をしてまでも会いに行くのです。
このように、占いにハマってしまうととんでもない結果を招いてしまう可能性もあるのです。
結局、占いとは何か
占いにハマってしまった方の中には、時間が経ってくると占い師を魔法使いだと思い込む方もいらっしゃいます。
占い師さんが魔法をかけて、片思いの彼と自分を両思いにしてくれるのだと思い込み、なかなか進展しない状況に苛立ちを隠せず、ついには占い師さんに「いつになったら両思いにしてくれるの!!!」と怒鳴る方も。
でもよく考えてみて下さい。
占い師さんは皆さんと変わらない普通の同じ人間です。
魔法なんか使えません。
では、占いって結局のところ何なのかというとこれは私の持論ではありますが、
“占いは人生の中のちょっとした助言やきっかけ”
そう思っています。
確かに私の占いはよく当たりました。
その方が誰にも話していないことを言い当てたこともあります。
別れた相手の気持ちを言い当てたことも、告白したらOKがもらえることも、たくさん当ててきました。
でもだからと言って占いに寄りかかるのは間違いなんですよね。
友達や彼と上手くいっていないとして、どうやったら仲良く出来るかなとなかなか解決方法が見つからなくて悩んでいる時に占い師さんに相談することで、占いの結果が当たっていようが外れていようが、占い師さんは客観的にもその状況を見ているので「こうすればいいと思うよ」と答えをくれたとします。
その答えが例えば「毎日あいさつをしてみる」という内容だったとしたら、「そっか、こっちから声をかけてみればいいんだ!」と、ちょっとしたヒントになります。
こんな感じで占いの答えが全て正解だとは思わず、分岐点に立っている自分の道しるべにするツールなのです
もう一度言います。
“占いは人生の中のちょっとした助言やきっかけ”
もし占いに行くなら、このことを忘れないようにしてくださいね。
自分の人生は自分自身で決めて歩いていくものです。
占い師さんはちょっとした相談が出来る場所として考えてくださいね。
さいごに
世の中にはたくさんの悩みを持つ方がいれば、たくさんの占いのお店や占い師さんが居ます。
でも占いに自分の人生を決めてもらうより、自分が思ったとおりにのびのびと生きることが大切なことだと思います。
占いに依存しているほとんどの方は、目に輝きが無くどこかどんよりとして暗いです。
そうなるとせっかく上手くいくはずだった恋も仕事も、チャンスを逃してしまうことになるかもしれません。
やっぱり幸運や幸せはキラキラしている人を好みます。
この記事を読んでギクッとした方は、ぜひ一度自分自身に焦点を合わせて軌道修正してくださいね。