我が家の猫様、その後の経過と介護【肥大型心筋症・慢性腎臓病】

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先日より過度の痙攣を起こし病院で肥大型心筋症と慢性腎臓病と診断された我が家の猫様ですが、今のところ落ち着いていて私に噛み付くほど元気を取り戻しつつあります。

この1週間、もう本当にたくさん泣いたし仕事も休みを貰ったりとあれこれと大変でしたが、何とか普段の生活に戻れそうな状況ではありますがまだまだ気を許せないのも現実です。

この1週間で生活の変化に対応するため色々とやってみたので、そちらも併せて書きたいと思います。

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初めての痙攣から生活が一変した

その日までは当たり前のように朝起きて仕事へ行って、夕方帰宅したら猫様にご飯をあげて・・・という生活をずっと続けていました。

あの日たまたま休みだった私の目の前で痙攣によってのた打ち回った猫様は、翌日からも痙攣を発症してグッタリした様子でした。

 

何せ痙攣が起きる時は失禁とともに始まるので、普段からきれい好きな私にとっては地獄の日々の始まりでもありました。

痙攣はどうしてやることもできないしどのタイミングで来るかも分からないので、とにかく痙攣中に頭などを床に打ち付けたり周りの物に当たってケガをしたりしないようにするために、私の使うスペースは最小限にして少しでも柔らかい場所にしておこうとラグを敷いてやることにしました。

 

ついでにオムツをつけることが出来るということで、ネットの情報を参考に子供用のオムツを買って来てつけていました。

初めてのオムツにかなり戸惑い歩きにくそうにしていてかわいそうでしたが、ここはお互いの協力が必要なわけで度重なる失禁に気が滅入りそうになる私をすんなりと受け入れてくれたようでした。

とにかく痙攣との闘い

猫様の容態が心配ではありましたが仕事を休むわけにいかず、とりあえず休み明けからの1週間は全て午後のみ有休を取らせてもらうことに。

初日は全く仕事が手につかず家に飛んで帰り、次の日は朝一度痙攣を起こしていてこの時はまだ8~10時間の感覚で発症していたので次の痙攣が来る前に帰ることが出来ました。

 

オムツはしていたものの痙攣と共に震えで徐々に脱げていってしまうため、結局、毎回ラグを洗う羽目になってしまい、この梅雨の時期に外に干せず乾かすのに浴室乾燥機もフル稼働。

洗濯機も毎日毎日もう洗濯機が壊れてしまうんじゃないかと思うくらい回しまくりました。

でもこの状態をずっと続けていくには限界があるので、前回の記事でも書いたようにおねしょシーツを購入してそれをラグの上に敷いて少しでも洗濯物を減らす作戦に出ました。

 

しかしそこは我が家の猫様。

2畳分くらいのスペースがあるにもかかわらず、見事にそこを外して場外へ痙攣しながら転がっていく・・・。

もちろんオムツも飛ばされていく・・・。

ちょうど歯を磨いている時に鏡越しに見えていたのですが、心の中で「何でやねん・・・」とつぶやきましたね。

 

ちなみにどんなに暴れていようが苦しそうにしていようが痙攣中の動物に触るのは非常に危険なのだそうです。

痙攣を起こしている時にうかつに触ったりすると意識がないので力加減なしで思いっきり噛まれたりして、飼い主の方がケガをする危険性があるとのことで痙攣の時に触ることはNGです。

時間を問わず襲ってくる痙攣のために夜も眠れなかった

オムツをつけてみたりおねしょシーツを敷いてみたりと自分なりに色んな対策を試みていましたが、一番大変なのが夜中です。

痙攣を起こすとオムツも替えてあげなければならないので、夜中にドタバタとのた打ち回る音が聞こえると起きなければなりません。

 

人間というか生き物とは不思議ですね。

心配事があると無意識の内に深い眠りに落ちないようです。

実際に痙攣は夜中の2時や明け方など容赦なく起きましたが、寝ぼけ眼でも猫様の体を拭き汚れた床を拭きオムツを替えて・・・としっかりできていました。

 

それでも朝は容赦なくやってくるので時間になれば後ろ髪を引かれる思いで出社していくのは、精神的にも身体的にもかなりの負担が私の身体に圧し掛かっていました。

通勤路で立ち寄るコンビニで買う栄養ドリンクで気力を保っていたと言っても過言ではありません。

 

仕事もいつもの倍のスピードで片付ける必要もあり、また帰り道にはお風呂に入れず毛づくろいも出来ない猫様のために猫用の水の要らないシャンプーや拭くだけでいいシャンプーシートなどをササッと買い大急ぎで帰宅したり。

渋滞中は動かない車の列の中でどうにも出来ないことにイライラしていたりと気ばかり焦る一方。

 

そんな中で自分の食べるものを買うことをすっかり忘れているにも関わらず、毎日ドキドキしながらリビングの扉を開けて眠っている猫様を見ては安堵する日々が続きました。

こういう時って不思議とお腹も減らないものです。

当の猫様は痙攣で体がツラかろうがダルかろうが食べることが生きがいのような性格なので、ご飯を用意するとしんどいのにスッと立ち上がり、フラフラになりながらもご飯にガッついていました。

 

この時で初めての痙攣から3日目。

私の疲労と眠気はかなりのものになっていたのですが、人間の介護だったらもっと大変だろうなぁとしみじみ思ったものです。

初めての痙攣から4日目に容態が急変する

この日も午後の有休のため急ぎ足で帰宅しました。

急いでいるのに帰り道は大渋滞で、いつもなら30分で着くのにこの日は1時間かかってしまいました。

部屋に入ると脱げたオムツと何度か痙攣があったであろう痕跡が。

当初は8~10時間間隔だった痙攣が明らかに回数を増していることを表していました。

 

私が帰ってからも痙攣を起こしどんどんグッタリしていくので、これはさすがに病院に連絡してみようとしてみたところ近日中に再診に連れてきてくださいとのことだったので、電話を切ってすぐ連れて行きました。

その時で最後の痙攣から2時間近く経っていたためおそらく待っている間にまた痙攣が来ると思う旨を伝え、込み合う病院の待合で待つこと10分・・・やっぱり始まった。

 

痙攣が始まりますと受付の方に言うと看護師さんを呼びに行ってくれたのですが、看護師さんが来た時にはすでに発作が起きていて危うくキャリーバッグから飛び出しそうになっていたのでカバンごと抱きかかえて緊急処置室へ。

他のペットたちも順番を待っていたのですが、緊急の患者ということですぐに処置が始まりました。

先生との話

緊急処置室に入ってからしばらくすると名前が呼ばれ診察室に入ると先生だけがやってきました。

前回とは違う先生だったのですが、とりあえず点滴をしたので今は落ち着いているとのことで少し安堵したのも束の間、前回は心臓と腎臓の病気のことだけで痙攣の原因は分からないと言われていたのですが、今回の先生いわくどうやらこの痙攣は脳腫瘍の可能性が高いとのことでした。

 

この数日で私自身もいろいろと痙攣が起きる原因について調べているうちに、脳腫瘍や脳炎という文字はたくさん見ていたので聞いたときは「やっぱりか」と思いました。

前回と同様CTやMRIを撮って脳腫瘍が発見されても高齢すぎるためもう何も出来ないので、とりあえずまず痙攣を抑えるために点滴に少し強い薬を入れて様子を見ることと、痙攣を抑えるための飲み薬を追加することになりました。

 

先生も猫様の21歳という年齢を見た時にあまりにも毛ヅヤが良いのでまさかそんな高齢だとは思わなかったようでかなり驚かれていましたが、現実とは残酷なものできれいな毛ヅヤも裏腹に猫様の寿命はこの1週間が山だろうと言われました。

とりあえず一旦、『まず今日をどうするか』という話になり、私も先生も入院させたらそのまま逝ってしまいそうだと同意見だったため帰宅させるという話でまとまりました。

 

帰宅後は薬が効いていてひたすらボーっとしたままの猫様。

痙攣が止まってホッとしたものの、湧き上がってくるのはこれまで猫様にしてあげられなかったことやいつも元気だし大丈夫だろうと夜遅くまで出かけまくって暗い部屋に一人ぼっちにしてしまっていたことなど後悔の念ばかりで、ただただ思い返してはずっと泣いていることしか出来ませんでした。

再診からの経過

再診の翌日から午後だけだった有休を終日有休に変更してもらいました。

夜中に薬が醒めてきたようで部屋中を一晩中歩き回られ、枕元でもウロウロされていたのですっかり寝不足に陥った朝でした。

 

目が覚めてハッと起き上がるとそこにはお座りしてご飯を待っている猫様の姿が。

薬を入れたご飯を用意すると、やや小走りでやってきていつものようにペロリと平らげてくれたので一安心。

新しく増えた抗てんかん薬の投与初期に見られる副作用でふらつきや眠気がかなりありましたが、この出された薬のおかげであれ以来、痙攣が起きることはなく猫様も苦しむことはパッタリなくなり、再診から3日も経つと薬が徐々に馴染んできているのかふらつきもなくなり、支えがないと困難だった食事も支えていなくても食べれるようになってトイレも自分で行くようになりました。

 

再診での先生との話をしてから私自身ももうダメだろうなぁと覚悟はしていたので、食べることを生きがいにしていてここまでの状態になっても食べることだけはやめない猫様のために、せめて先が短いなら美味しいものをたくさん買ってあげようと思いちょっと高いキャットフードを買ったり大好きなカニカマを買ったり、出先でたまたま見つけた猫用のオムツを見て少しでも快適に過ごしてほしいと思いそれも購入。

猫様、至れり尽くせりでご満悦そうです。笑

 

ちなみにこの記事を書いている今の猫様はというと、ここ数日グッタリと倒れこむような寝方が続いていて「あぁ・・・どんどん弱っている・・・」と飼い主をボロボロ泣かせていましたが、今はすっかり元のスタイルに戻っていつもの寝相で気持ち良さそうに寝ています。

1日中寝まくるのは発症前からだったので、そこはもう気になりません。

この1週間で取り入れてみたグッズ

この1週間で猫様のために色んなものを購入しました。

病院代とかご飯代とかとんでもないお金がぶっ飛んでいきましたが、これも愛する猫様のためです・・・。

①おねしょシーツ

これは重宝しました。
何せ痙攣のたびに失禁があるので毎回汚れた床を掃除するのは本当に大変でした。
猫のオシッコの臭いは鼻をつくような強烈な臭いを放つので、汚れたらすぐに洗濯機に放り込んで手軽に洗えるところが良かったです。
裏地が防水仕様なので脱水が終わっても少々水分が残っていますが、そこはお構いなくササッと干してしまえばOK。
薄手のパイル地なので乾くのも早かったです。

 

②水の要らないシャンプー 猫用&シャンプータオル

お風呂に入れない猫ちゃん用のシャンプーです。
とにかく痙攣のたびにオシッコまみれになっていたうえ、自分で毛づくろいも出来ないほど弱っていたので臭くなる一方でした。
ポンプから出る泡をタオルにつけるか直接毛につけて拭いてあげるだけで、かなりニオイも取れるし毛もボサボサになりません。
拭きあがりは少し水で濡らしたような感じになるので、肌寒い時はシャンプー効果のあるシャンプータオルで拭いてあげるようにしていました。

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③猫ちゃん専用オムツ マナーウェア
 
最初は人間の赤ちゃん用のオムツを使っていたのですが、やっぱり猫の体型から設計されたオムツの使い勝手は雲泥の差でした。
人間用のオムツだと後ろ足の動きがややきつそうというか、動きにくそうにしていました。
あと尻尾を通す部分に切り込みを入れて使っていたものの、いざオシッコをすると中に入っている綿や凝固剤がポロポロ落ちてきていたので、誤って猫様が口に入れてしまっては危ないという懸念もありました。
コレに変えてからとても動きやすくなったようで、寝ている時も気にならないようです。
チェックとデニム柄が可愛いオムツです。

 

 

ちなみに余談ですが、静かに過ごさせてあげようとずっと掃除機は使わずに掃除をしていたのですが、昨日ようやく掃除機をかけようとしたところ電源入らず・・・。

掃除機なくてもやっていけるか・・・いや、無理や!!!ということで購入を決めたのですが、きっと掃除機が猫様の身代わりになってくれたのだよと言い聞かせながらあえなく諭吉様とお別れしました。泣

お金をいっぱい使ったらたくさんお金が戻ってくる!というのをワタクシは信じております。

にしても今月は大出費が重なりすぎ。泣きたい。

さいごに

ようやく容態が落ち着き、今では自分でご飯も食べれるようになりトイレも自力で行けるようになったのでオムツを外すことができました。

仕事を休んでいる間はこまめに取り替えてやることができますが、仕事に行きだすと長時間の我慢を強いることになってしまうのでコレだけが気がかりでしたが元の生活ができるようになってホッとしています。

 

久々の職場ではもはや最悪の状況しか考えていなかったようで、みんななかなか私に聞くことができずだったようですが、私が「持ち直したよ」というとかなり驚かれました。笑

そりゃそうですよね、1週間前まではほぼ瀕死の状況で仕事まで休んでいたわけですし・・・。

 

痙攣も治まりやれやれの猫様ですが、21年間デレだったのに病院に連れて行かれて酷いことをされた!!というトラウマが相当残ってしまったらしく、連れて行った私にかなりの警戒心を抱いていて少し触るとシャーーッと怒る、いわゆるツンに豹変してしまいました・・・泣

ご飯も高いものを与えていたせいか元のパウチはおろか、カニカマも鰹節も少しお高めの物しか食べてくれなくなってしまい途方に暮れています。

 

ご飯の中にもオブラートに包んで臭い消しを試みて食べさせているものの、オブラートが溶けて少しでも臭いが出ようものなら食べません・・・。

猫様からすれば大好きなご飯の中に異物を混入していることですら気に入らない様子で、その異物を入れる私に対する不信感はMAX・・・といったところでしょうか。

夜も寝ずに必死で介護してきたのにこの仕打ちは悲しすぎます・・・。

 

それでもまぁ生きていてくれているのだからとそっとしていますが、いつかまたデレの猫様に戻ってくれることを夢見ています。

 

娘がメールで教えてくれました。

『猫って幸せな思い出だけで生きてるらしいで』

本当かな。

だったら、もう少し一緒に過ごす時間が増えたのでもっとたくさん幸せな思い出を増やしてあげたいと思います。

 

いつも当たり前のように隣にいてくれる存在は決して当たり前にそこに居るわけじゃないということを今回失いかけて思い知らされました。

いつでも当たり前のようにいるとありがたみって分かりにくいけど、大切な存在と出逢えたこと自体が奇跡です。

猫様がいつか旅立ってしまう日は必ずやって来ますが、せっかく延びた時間をもらえたのでその日まで毎日「ありがとう」と言って過ごしていきたいと思います。

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